コミュニケーションの基本とは
我が母校日本大学が揺れています。
何によってかというと、言うまでもなくアメリカンフットボールの危険タックルの一件でです。
大学のOBとしては、一連の報道を見ていてただただ情けなく寂しい思いです。
しかし、OBとはいえ、本件については部外者ですのでここで細かい批判はしないでおきますが、今回の件では、私の専門の一つであるコミュニケーションについて、大切ことが置き去りにされていると感じました。
ですので、今回のブログでは、そのことについてちょっと触れておきたいと思います。
言った言わないの責任は・・・
コミュニケーションにおいては、よく言った言わないという問題がおきます。
こうした問題が起きた時、その責任は誰にあるのでしょうか。
もちろん誰かが嘘をついているのであれば言語道断ですが、そうでなかった場合、コミュニケーションにおいては、こうした問題が起きた時には、発信側に責任があると考えます。
なぜなら
相手が正しくこちらの意図を理解しているか
これを確認できるのは発信している人でなければできないからです。
確認の方法にはいろいろなものがあるでしょう。
・相手に復唱してもらう
・その目的や理由もきちんと説明する
・途中経過を確認する(報告させる)
などなどいろいろです。
その一方、一番やってはならないのは
・当然わかっているだろう
・常識だろう
などと決めつけることです。
普段から考えていることや価値観を全て話し合い共有していれば、多少は・・・ということもありますが、それでも言った言わないという問題は起きる可能性は0ではありません。
だからこそ、重要なことであればあるほど、発信者はきちんと伝わっているかどうかを、受信者に確認する責任があると言えるのです。
集団においては、コミュニケーションの基本として皆がこのことを理解しておくことはとても重要なことです。
そして、不幸にも言った言わないの問題が起きてしまった場合は、発信者は受信者を責めるのではなく、自身の伝え方に問題がなかったか・・・と反省する。
これができれば問題が必要以上に大きくなることは避けられるはずなのです。
特に指導者や管理者といったリーダーは、このことを常に肝に銘じておく必要があるといえるでしょう。
今回の日大アメフト部における出来事については、真実は未だ霧の中ですが、こうした視点から見てみると問題点の一つがどこにあるのか・・・、そして、私たちが感じる違和感がどこから来るものなのか・・・見えてくるのではないでしょうか。
ご縁に感謝!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。