人は変わらない

「人を変えようとするから自分が苦しくなる」

労務対応をしていて、こう感じることがよくある。

話をしている人は、ほんとうに悩み苦しんでいるのがわかるのだが、話を聴いていると「それはそうなるよな・・・」と感じてしまうのが、「あの人が・・・」というように他人の言動に対しての不満や憤り、疑問ばかり話をされるケースです。
そうした場合、その話をされている内容が間違っているというわけでなくても、他人との関係性という観点で大切なことに気づいていないことが多いのです。

それは

人は他人によって変わらない
人が変わるのは本人がそう思った時である

ということです。

このことは、自分がどうかと考えてみると合点がいくのではないでしょうか?

しかし、人間関係で悩み苦しんでいる人の多くは、このことに気づかずに、「上司がこんなことを言った」とか「あの人が・・・しない」などと他人の言動にばかり目が行き憤っているのです。
いくら憤っても詮無いことなのに・・・

だとすれば

どうすればよいのか・・・?

答えは簡単です。

人は他人によって変わらない

つまり

上司も、あの人も、他人であるあなたの思い通りの言動をすることはない

ということを認識することです。

そうすれば、おそらくこれまで憤って気持ちが少しは和らいでくるのではないでしょうか・・・。
そうなれば、おそらくあなたは、感情的にならずに冷静に相手の言動を受け止めることができるでしょう。

冷静に相手の言動を受け止めることができれば

相手がどうしてそういう言動をするのか
どうしたら自分の言うことを聴いてくれるのか

などといったことを考えられるようになるわけです。

そして、仮に思い通りの言動をしたとすれば「それは有り難いことが起きたのだ」と受け止め感謝することができるでしょう。

「どうしてそうするのか」「どうしたら相手に伝わるのか」と考えることや感謝することは、相手がすることではなく、あなた自身があなたの意思で行うことです。

人は他人によって変わらないけれど、自分の意思では変わることができる

つまり

やるかやらないかは、自分次第なのです。

そして

自分が変われば

相手もこれまでとは違う言動をあなたにしてくる

そういう可能性が高まるのではないでしょうか。

人間関係に悩んでいる方、特に職場で苦しい思いをされている方は、ぜひこのことを試してみて頂きたいと思います。
そうすれば、もしかするとこれまでとは違った景色が見えてくるかもしれませんよ。

ご縁に感謝!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。