器には、いろいろなものがあります。大きさ、形、素材など、様々です。
だから、それぞれ使い方も異なるし、大きさも深さも違う。叩いた時の音や響き方も異なるし、壊れやすさも違う。

人のことを、器に例えることがあります。「あの人は器が大きい」とか「器が小さい」とか…

人を器に例える場合は、このようにだいたい大きさで表現することが多いと思います。しかし、上述したように、器の違いは、大きさだけではありません。
だとすれば、人の器も、大きさだけでなく、深さ、響き方、壊れやすさなどなどいろいろと違うといえるのではないでしょうか。

私たちは、同じことをすれば、皆同じように受け取ってくれると考えがちです。
例えば、こちらが誠実な言動をしていれば、必ず相手に伝わると思っています。
もちろん、ほとんどの場合は、そうなのだと思いますし、そうであってほしいと思うのですが、中にはどうしてもそれが伝わらない人がいるということも受けとめておく必要があるといえるでしょう。

つまりは、相手の器次第なのです。響く人もいれば、響かない人もいるのです。
そう考えていれば、響かなくても、驚いたり、不安になったりする必要はないのではないでしょうか。その場合は、相手の器が小っちゃいと割り切れば良いのです。ただし、その時には1つだけ前提条件があります。それは、「自分が誠実である」ということ・・・真心を持って相手に接しているということが必要です。

自分が誠実であるのであれば、相手に響かないことに心を奪われたり、必要以上に自分を責めるのではなく、それくらいに考えたほうが、精神的に健全でいられるのではないでしょうか。

ただ、裏を返せば、自分が利己的で我を通し過ぎたりすれば、相手の器次第では、壊れてしまったりすることもあるといえますので、そうならないよう気をつける必要があるともいえるでしょう。

こう考えていくと、特に職場においては、利己的にならずに誠実であることを心がけること。
これが大事ですし、そうすることで、自分自身の器を、大きく、深く、強く、そしていい音色で響くものにしていけるのだと思います。
ぜひ素敵な器になりたいものですね!

ご縁に感謝!
今日も読んで頂きありがとうございました。